文学YouTuberベル(ベルりんの壁)の苦難の経歴と現在の活動を解説!
若者離れが進む『読書』の分野において、強力なインフルエンサーが登場しました。「気軽に読書を楽しめる仲間を増やしたい」という想いで、読書の魅力をYouTube配信やオフライン活動で広めている文学YouTuberベルこと『ベルりんの壁』さんです。この記事では、文学YouTuberベルさんの経歴や動画の魅力などについて紹介します。
文学少女ベル(ベルりんの壁)とは?
またの名を”ベルりんの壁”。文学Youtuberとして、”本”にまつわる動画を中心に配信するクリエイター。本の素晴らしさを広めたいという想いから、Youtube活動だけではなく、執筆活動や各種イベント活動、書店プロデュースなど多岐に渡り活躍。
2015年6月からYoutubeチャンネルを解説し、早くも演奏してみたや歌ってみた系の動画を投稿していました。現在496本の動画を投稿して、チャンネル登録9.28万人と総視聴回数1,041万回を誇っています。
また、ラジオ風チャンネルのサブチャンネルも開設しており、普段メインでは載せない雑談や気づきを上げています。海外旅行のvlog的な動画も最近は投稿されています。メインよりは編集も企画も落ち着いた内容です。
また、講談社が運営する「本」に関わる様々な疑問に、体当たりで取材・挑戦するチャンネル「BundanTV」のメインMCも務めており稀に登場します。*動画投稿バラエティ『#部活ONE!』のMCも務めています。
文学YouTuberベル(ベルりんの壁)の経歴、大学、活動内容は?
ベルさんは残念ながら本名・年齢・出身大学を公開していません。ネット検索で近い情報は見つかりましたが、本人の非公開への想いを酌んで本記事でも公表は致しません。
ただ、ベルというハンドルネームの由来は明かしており、美女と野獣のヒロイン「ベル」に憧れ、可愛らしい特徴の「りん」を付けて語呂が良いので、『ベルリンの壁』と決めたそうです。
知性溢れる雰囲気を醸し出し、ユーモアと元気たっぷりの姿を動画では配信していますが、いま体現している「好きなことで、生きて行く」Youtuber精神とは真逆の、「嫌いなことだらけで、生きてなければならなかった」という暗い学生時代が過去にはありました。
生まれつき積極的で何事にも全力で取り組む性格だったそうです。しかし難しい年頃の思春期の女の子たちには、”元気に頑張る”生き方を妬む者がおり、クラスメイトと距離が遠ざかるのを感じ、やがては空気のような存在になってしまったといいます。
しかし「頑張る人は評価される」という担任の先生の言葉を信じ、吹奏楽部で副部長(フルート)や生徒会長に当選するなど、めげずに学生生活を活き活きと進めていきました。しかし、中学時代にクラスメートたちが自分への陰口を楽しんでいる姿を偶然目撃してしまい、それ以降はあからさまに悪口を直接言われたりするなど、日常が一変したといいます。
後に判明したことですが、いじめの主犯格の女の子は「自分が気になっている男の子とベルさんが仲良くしていたこと」に腹が立ち嫌がらせをしていたそうです。
【コラム第1回】
— 文学YouTuberベル📕本の魅力を伝えたい (@belle_youtube) 2018年8月4日
「嫌いなことで、生きていた」YouTuber ベルを鳴らして#1-withnews(ウィズニュース)
自身の学生時代と今を語るコラム全5回の1回目。少し重い内容もありますが、生きづらさを抱える誰かの力になれたらと書きました。https://t.co/sqx4g22f3y #withnews #withyou #きみとともに
頼るべき存在の家族からも成績や進路を心配を優先され、突き放すような言葉を浴びせられ、どこにも安らぎの場所はなく次第にベルさんの心は壊れていき、教室に通えなくなります。
生徒会長ながらスクールカウンセリングの手を借り、出席日数を稼ぐために保健室登校をする辛い日々を過ごされていました。そんなときに現実逃避のツールとして”読書”が救いだったそうです。中高も友達と言える友達がおらず、唯一「本だけが友達」と当時を振り返っています。
やがて本格的に不登校となり1日の大半をボーっと過ごし、読書・ピアノ・タイピングゲーム・チャット・動画視聴など廃人の様な生活を送っており、活動のエネルギーを溜めるのに3~4年は掛かったといいます。
そんなときに「自分の好きなものや思ったことをきちんと伝えてみたい。もしそんな私に興味を持ってくれる友達が出来たらいいな」という期待を抱えて、友達探しと自己満足のために、なりゆきで2015年7月に動画アップを始めたのがYouTuberとしての第一歩でした。(下記に初投稿の記念すべき動画:ピアノの写真に自分の演奏)
動画投稿を始めて鳴かず飛ばずの日が続くも、少しずつファンが姿を現し始め、自分の個性を出すことやコミュニケーションに成長を感じたといいます。憧れのYoutuber“バイリンガール英会話”チャンネルのちかさんを見て「私もこういう人になりたい」と明確な目標ができ、人にエールを送れるようなクリエイターになろうと決意したそうです。
こっそりと興味本位で配信していたYoutubeですが、2017年に転機が訪れます。YouTube NextUpというクリエイター支援強化合宿に応募したところ12人の入賞者に選出されたのです。刺激的なプログラムを受講して、YouTuberとしてやっていく自信と、この世界でやっていこうと決意を固めたそうです。
飽和状態のYouTube界でこれから生き残るにはニッチな分野を攻めることが必要だと確信していたベルは自身が一番の強みであり好みでもあった本に焦点を置いた書籍に関する動画の制作に精力的に取り組むようになります。狙いは正しく、徐々に知名度の高まりに応じて文芸誌での書評、新刊の推薦帯、書店プロデュースなどオフラインでの仕事も次々と舞い込んでくるようになりました。
今ではYouTube活動に平行して、視聴者コミニティ「#のベルズ」を形成したり、執筆・MC・講師・コンサルなど書籍業界の第一人者として広く活躍されています。また、失った青春時代を取り戻すように趣味でもいろんなことに勤しまれビールを飲むことや格闘技観戦、美術館巡りが趣味とのことです。
また、読書スタイルについて語っている対談インタビュー記事がありましたので、興味のある方は下記リンクからぜひご覧ください。
文学YouTuberベルの動画の内容は?
週2~3本のペースでアップする動画はひとりで企画・撮影・編集・投稿を行っており、書評、本ランキング・おすすめ本紹介、本のあれこれ解説、著者コラボ、読者グッズ紹介、本でやってみた、生配信などなど多岐に渡る動画を投稿していますが、とりわけ力を入れているのは書評です。
本を読んでいて気になるフレーズが出たら付箋を貼り、どのように紹介するかを考えながら熟読するそうです。その後5~10分の尺に合わせ、台本を書き1時間程の撮影、6,7時間を編集に掛けるそうです。
文学YouTutuberベル(ベルりんの壁)のオススメ動画は?
文学YouTuberによる豪華な本棚紹介!
いままでは段ボールに本をツッコんでいた文学YouTuberベルですが、視聴者の本棚を紹介してくださいというリクエストにこたえる形でニトリの本棚を購入しました。約300冊というボリュームを五十音順に綺麗に並べ収納していく動画です。
ついでにどんな本を持っているのか紹介してくれているので、本好きがどのような本を書棚に備えているか興味のある方はぜひご覧ください。
ビジネス書のレビュー&実践の報告
発行部数37万部突破と名ビジネス著となった『アウトプット大全』をレビューする動画です。単作書評動画の中では現在最も多くの 視聴回数を稼いでいます。分かりやすい話し方と話し声で、本の内容を練られた構成で全般的に紹介しています。Amazonのレビューも顔負けの天晴なレビュー力です。
文学YouTuberベル(ベルりんの壁)のまとめ
文学YouTuberベル(ベルりんの壁)はこんな方にオススメ!
- 本好きな人
- 凝った動画が好きな人
- 知的な人が好きな人
文学に興味がある人は誰でも必見のYouTuberです。小説・ビジネス書籍・純文学などなど洋書以外は網羅しているので兎に角見て損はありません。また、台本を作っているので話もまとまっていて分かりやすいですし、編集も凝っているので動画として完成度が高くたとえ本に興味がなくても面白いと感じると思います。
同じホビーを突き進むYouTuberをまとめた過去記事がありますので、興味のある方は合わせててご覧くださいませ。
以上、文学YouTuberベルの紹介でした。つらい体験時代に打ち込んだ「自分の好きなこと」が後に自分のライフワークとなる素敵な物語を歩んでいる方でした。これからも本でどんどん友達の輪を広げて、本と人に囲まれた幸せな人生を歩んで欲しいと願います。