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【UUUM×吉本興業】資本業務提携から今後の業界動向について徹底解説!



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2020年4月28日の昼過ぎ、『吉本興業とUUUMの資本業務提携に関するお知らせ』というセンセーショナルな見出しが目に飛び込んできました。

4月2日にUUUM CEOを務める鎌田 和樹氏は世の中を変える仕込みを5月頭頃に発表する』主旨の発言をしていましたが、恐らくこの度の吉本興業との会社単位でのコラボレーションを指していたのでしょう。

 

 

相次ぐ所属タレントの離脱やコロナウイルスの影響でイベントが軒並み注視となり、企業として伸び悩んでいた『UUUM』と、YouTubeをはじめる芸人が爆増して管理に手を焼いており、動画ノウハウやマネジメント力が不足していた吉本興行が、互いに手を組むというのは合理的なアクションだと思います。

 

鎌田社長が自信をのぞかせる通り、今回の業務提携は業界激変のインパクトをもたらす出来事になると予想されます。この記事は、駆け足ながらYouTube最大手マネジメント事務所"UUUM"と最大手お笑いタレント事務所"吉本興業"の提携により、どのような未来が予想されるのか予想をまとめたものです。

 

 

 

吉本興業×UUUMの資本業務提携について

提携内容について 

UUUM社配信の公式リリースによると『吉本興業に所属するタレントのYouTubeチャンネルをUUUMと共同で運営していくことを、2020年4月28日付けで決定いたしました』というのが概要になります。ヨシモト芸人のYouTube活動をUUUMがお手伝いしていくということです。

 

www.uuum.co.jp

 

具体的なアクションとしては、吉本興業に所属するタレントのYouTubeチャンネル(約800チャンネル)の、①チャンネル規模成長や、②企業タイアップの獲得などに向け、豊富なノウハウを持UUUMが幅広く支援をしていくということです。

動画の撮影・編集というクリエイト面であったり、Webマーケティングなどビジネス面でサポートを施すのでしょう。また、UUUMは企業案件獲得の営業にヨシモト芸人を持ち駒として利用することが出来るようになります。

 

 

また、各事務所タレント/クリエイターによるコラボレーション、合同イベントの実施、吉本興業のサポートによるUUUMクリエイターのマスメディアにおけるキャスティング推進など、双方の芸人・タレント・クリエイターにとって活躍の場を広めていく様々な取り組みをしていくと定めています。

 

関係者や世間の反応は?

世間が予想していなかったのはもちろんのこと、やはり互いの所属タレント/クリエイター含め多くの関係者にも知らされていなかった極秘事項の様で、Twitterでは新鮮なリアクションを確認することができました。

 

 

一般の評価としては、否定的な意見と肯定的な意見が5分5分に分かれている印象です。中には「好きなYouTuber/お笑い芸人を他文化で邪魔されたくない」という辛辣なコメントもありました。具体的なアクションが起こり始めるまでは、誰にも読めない展開の現状です。

 

  

また、ビジネス・経営事情に詳しい層からは一方が一方の企業もしくは業界を搾取する展開を予想しているコメントも見受けられました。この点についても慎重に動向を見守る必要がありそうです。

 

 

これからの変化について

ヨシモト芸人から反発は?

今回の提携により、ヨシモト芸人のYouTube収益は一度UUUM社の売上となり、それが吉本興業へ配分され、そこから芸人の給料として計上されることになります。私が所属芸人であれば高らかに異を唱えたいところですが、実際の反応はどうなのでしょうか?

 

例えば既にYouTube配信を始めており、一定の成果を出している芸人にとっては、仲介が増えることで実入りが減ることとなります。一方で、これからチャンネルが伸びていくことを夢見る層も、さらに事務所の搾取が増えて反発を招かないのでしょうか。

 

www.sanspo.com

 

これまでの収益の管理体制は不透明ですが、ギャラの配分でたびたびテレビやSNSにて不満を吐露している芸人たちの様子を見る限りは、YouTubeドリームを掴むこともヨシモト芸人には難しくなってくると考えられます。

  

多くのお笑い芸人がYouTubeに出演することになる

既にヨシモト芸人だけで800チャンネルという莫大な規模感がありますが、ますますのお笑い芸人のYouTube進出が予想されます。オンラインタレント群雄割拠の時代がますます色濃くなっていくことでしょう。

 

現時点で吉本興業所属のタレントでYouTuberとして成功といえる実績を重ねているのは、チャンネル登録195万人のキングコング梶原による『カジサック KAJISAC』、チャンネル登録75万人のガーリィレコードによる『ガーリィレコードチャンネル』、チャンネル登録76万人の霜降り明星による『しもふりチューブ』などが挙げられ、どちらかというと日の目を浴び切れていない芸人が活躍できる”新しい場所”という位置付けであったという印象でした。

 

 

しかし今後においては、吉本としてもUUUMサポートの煽りを受けて所属タレントは誰それ構わずYouTuber化を促進されていくことが起こりえます。例えば、YouTubeに懐疑的な意見を持っていた大物芸人ダウンタウン”松本人志”氏なんかをYouTubeで見る日も近いかもしれません。

 

多くのUUUM YouTuberがテレビ出演?!

提携内容の一部にある通り『吉本興業のサポートによるUUUMクリエイターのマスメディアにおけるキャスティング推進』という、吉本興業はテレビなどのマスメディアにおいてUUUM所属のYouTuber出演の口利きをすると約束をしています。

 

これはUUUM所属の「Hikakin・はじめしゃちょー・フィッシャーズ・東海オンエア・水溜まりボンド」など日本トップクラスの人気を博すYouTuberにとっては、追い風になり得る朗報でしょう。またテレビ業界では経験も人脈の少ないUUUM社にとっても吉本興業のノウハウは力になるはずです。

 

「YouTube事務所に所属するメリット」について疑問が湧き、UUUMは最近チャンネル登録者数500万超えの「木下ゆうか」や、チャンネル登録135万人の「SekineRisa」など大物クリエイターの離脱が続き、トップクリエイターの抱え込みを課題としていましたが、芸人コラボやテレビ出演を後押しすることは明確なメリットとして提示できるはずです。

 

フィッシャーズ
 

勿論これは、逆に素人感まる出しで実力不足が露呈してしまうリスクもあります。過去にフィッシャーズは人気歌番組ミュージックステーションに出演した際は、全国ネット相応ではない実力不足からテレビ・ネットの垣根なくバッシングを受けました。

 

非派閥組は締め出し?

また今回の提携は、業界全体の発展という視点では妨げになってしまうのではないかという懸念すらあります。要因としては吉本×UUUM以外のコラボを見る機会が失われる可能性が高いということが挙げられます。

 

例えば最近だとチャンネル登録298万人のVAZ所属『スカイピース』と若手芸人でいま人気No.1の『EXIT』がコラボ動画を出し、2カ月で200万再生弱と大きな反響を得ましたが、今回のニュースが少し早ければ実現しなかった組み合わせかもしれないません。ビジネスの常識として、今後はヨシモト×ウームの敷居を跨ぐことは許されないからです。

 

www.youtube.com

 

かつて前は【テレビ>YouTube】という確固たる順位が定まっていましたが、昨今は世間がYouTubeの影響力を認めはじめ、多くの芸能人がYouTuberと意外な組み合わせで視聴者を楽しませてくれるコラボを始めてきた矢先であったために、今後の楽しみという意味では機械がいくばか失われてしまったかもしれないです。

 

業務提携の追随?!

吉本とUUUMという双方の業界においては最大手同士が手を組む形にはなりましたが、まだタレント系としては松竹芸能やワタナベエンターテイメントなど実力派を揃えた芸能事務所はありますし、YouTube事務所もVAZやKiiなどは影響力のあるYouTuberを抱えています。

 

今後は吉本×UUUMの成り行き次第では、後発して企業同士の提携が進んでいく可能性もあります。世間一般だけではなく業界全体も今回のイベントに注目していくことでしょう。

 

UUUM×吉本興業まとめ

www.youtube.com

 

テレビとYouTubeという巨大メディア同士の住み分けが徐々に薄れ始めている?そう感じることが増えてきたタイミングで、お互いのフィールドで覇権を握る企業同士が手を取り合ったことは、たしかにUUUM鎌田社長が予告した通り、今後の業界を激変させるアクションになると思います。

 

しかし、『業界がますます良くなる?』と手放しに喜ぶことは出来ません、先にあげた通り、素晴らしい面もあれば、さまざまなリスクや制限がかかってしまう恐れもはらんでいるのです。ますますの全体の発展を期待しながらも、注意深く今後の動向に注目していきたいと思います。